GAME WORK
■ゲームサウンドに関する履歴は、ターゲットのゲームリストを参照していただくとして、ここではちょっとした裏話的なエピソードを書きます。
「LAST GLADIATORS」セガ・サターン用ソフト
---------------BGMについて------------
このソフトにはレコーディングされた BGM が、全部で42種類収録されていまして、作曲は私(高濱祐輔)とEX.ラウドネス、現在アンセム在籍中の柴田直人氏と Bad Moon Rising のダグ・アルドリッチで制作致しました。当時このソフトが発売された頃のパンフレットにも書かれていたように、ロサンゼルスの「One On One Studio」と都内バーズーカ・スタジオにて行われました。
ロスのスタジオで初めてダグに会った時は正直少し緊張してしまいましたが、すごく気持ちのやさしいミュージシャンだと言うことは、少し話してすぐわかりました。深夜におよぶレコーディング作業中、僕が時差でボーッとしだした時も「疲れたかい?」とか「眠たいね」とか常に気にかけてくれたりして........作業の合間に日本から持って行った飼い猫の写真を見せたら、ダグも自分の飼い猫の写真を見せてくれて、2人で親バカ猫自慢大会になっちゃいました。休憩時間にスタジオの近所にある寿司屋(店名は忘れた)に行ったら、ちょうど年末と言うこともあり、店員さんがみんなサンタクロースのコスチュームで(日本人の店員も多かった)、ガンガンに音楽がかかる中、踊りながら寿司を握っていたのがとても印象的でした。
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それにしてもダグのギターはやっぱりカッコイイな! 柴田直人氏とは以前にコナミのパーフェクトセレクション(別ページ参照)の仕事の時に一緒だったので、なれた手順で滞り無く都内スタジオにて収録作業を行いました。---------------効果音データについて------------
実際にはBGM の作曲業務やミュージシャンのブッキング、レコーディングとそのスケジュール管理等の合間に制作作業を行わなければならず、非常に大変でした。特にBGMのジャンルをハードロックというテーマにしたため、派手なサウンドの上に重なって鳴る効果音はそれ以上に派手で存在感のある音を作る必要があり、素材となる波形選抜やシンセサイザーでの音源制作加工は頭の痛いところでした。製品版で発音している効果音の数の4〜5倍の数の音を制作し、何度も何度も調整・加工を繰り返したうえでやっと完成にたどり着きました。音色のチョイスもさることながら、効果音データ制作には限られた容量以内に全ての音データをパッケージングしなければならなく、サンプリング・レートとMIDIデータの軽量化には骨が折れました。(その2)
「 NECRONOMICON 」セガ・サターン用ソフト
---------------BGMについて------------
このソフトには22曲のレコーディングされたBGMが収録されており、作曲は私(高濱祐輔)と、DREAM THEATERのギタリストのジョン・ペトルーシで制作いたしました。このソフトの製作会議で企画者よりゲームイメージとコンセプトを聞いたときに、即座にジョンのサウンドが頭をよぎり、参加を強く希望したところ製作販売元のスタッフの皆さまのおかげで、共同製作という夢が叶いました。おまけにレコーディングはドリームシアターの専属スタジオで行われることになり、ニューヨークに飛んだのでした。
現場では常にドリームシアターのメンバーの機材類がセッティングされており、僕がキーボーディストであることを知ったジョンが「こっちこっち!」って感じで僕を引っ張り、Dreck Sherinianの機材を見せてくれました。緻密で繊細なギタープレイとは裏腹にも思えるほど楽しく明るい性格のミュージシャンでした。余談ではありますが、ジョンのマネージャーがとても人が良さそうな感じだったのが印象に残っています。