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新星ピアノ・トリオ、West/Rock/Woodsは、若手ながらにして日本のジャズ・フィールドは勿論のこと、クラブ・シーンからワールド・ミュージック、J-クラシックに至るまで、密度の高いセッションを数多く積み重ねている実力派プレーヤー集団である。西嶋徹、岩瀬立飛、林正樹のパーソネルが、これまでにライブやレコーディングで共演して来た数は限りない。しかも、彼等が それぞれ別名義で括られたユニットやグループを組んでいたりするので、まるでパズルの組合せのようでもある(西嶋+岩瀬の参加=Nervio、岩瀬+林の参加トリオ=宴、西嶋+林=DUO/Passage、同じくSUなど・・・)。この三人のプレーヤー達が、West/Rock/Woodsとして意欲的に制作した処女作が、本作“JAMZZ#1”である。
ここに、ジャム・セッションの究極の美学が凝縮されている。緻密に組まれたアレンジ・センスとジャム・セッション感覚の絶妙なバランス。この演奏能力の高さとセンスが最も彼等の魅力である。エアロスミスの「イート・ザ・リッチ」が、ファンキーで王道なモダン・ジャズになり、「愛しのレイラ」黄金のリフが8分の7拍子のアフロ・ビートに様変わりする。作曲者やオリジネイター達が思いもしなかったことであろう・・・むしろ、如実にブルーズ感覚の根を感じさせ、攻撃的にたたみかける。かと思えば、よりメランコリックでグルーヴィーに響くメロディーに、楽曲の本質にある捉え方のセンスが、本作品のセールス・ポイントでもある。
互いの呼吸を繊細に読みながら、大胆な即興を活かした演奏。West/Rock/Woods的解釈のジャズ・フォーマットは、常にキャッチーであり、聴く者に裏切りと興奮をもたらせてくれる。処女作にして、ポテンシャルの高さを充分に物語っていると言えよう。
もうひとつ特筆すべきは、淡々としながらも高揚感を極めていくアーシーな匂いのオリジナル楽曲。名曲群に並列しても少しも過不足無く、聴き応え充分にアルバムのピリオドを打つ。この作品を皮切りに、ライブ活動も含め、さらに今後の活動に注目度が高まる。『JAMZZ』とは、音楽の本質的魅力、生身な演奏の感動と音色の快楽を最大限に追求し提供する、シリーズ化構想のプロジェクトです。
文責;スムース・ジャム 川面
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